気まぐれ草子

芥川龍之介 猿蟹合戦を読む

かにの握り飯を奪った猿はとうとう蟹に仇を取られた。蟹は臼、蜂、卵と共に、怨敵の猿を殺したのである。――その話はいまさらしないでも好い。ただ猿を仕止めた後のち、蟹を始め同志のものはどう云う運命に逢着したか、それを話すことは必要である。なぜと云...
戦後史発掘

暴走族のバイブル「俺たちには土曜日しかない」を読む

【目次】はじめに               1.どんな時代に育ったか               2.高度成長とそれを支えたもの                 (1) 敗戦からの復興                 (2) 高度経済成長...
人生儀礼

初節句

【目次】1.節句とは               2.女の子の初節句ですること               3.男の子の初節句ですること               4.次男や次女の初節句はどうするのか               5.初節...
人生儀礼

お食い初めで準備すること

お食い初めとは、赤ちゃんに初めて食べ物を食べさせる、または食べさせるマネをする儀式のことです。その歴史は平安時代に遡り、宮中儀式として存在しました。当時は、おかゆの上澄みに浸した餅を、赤ちゃんが口にするという儀式でした。この儀式は生後50日...
人生儀礼

産声・お七夜・お宮参り

はじめに  妊娠5カ月目の戌の日に始まり、誕生・命名・お七夜と赤ちゃんが生後1歳になるまでは健やかな成長を願う祝い事がいっぱいです。おもなものは次の通りです。 ・生後7日「お七夜七夜(しちや)」 ・生後30日前後「お宮参り」 ・生後100日...
人生儀礼

受精について

受精により人苑の生命が新たに誕生することとなる。その受精には、自然妊娠と体外受精とに大きく二分される。ここでは自然妊娠の仕組みをみる。ただし、体外受精は人工的な受精とは言え、妊娠の過程のうち受精だけを女性の体の外で行うだけで、あとは自然妊娠...
人生儀礼

性器について

受精は男性器が女性器の中に挿入されて初めて、性交が完了し、受精が起こる。ところが教科書には、受精の前提となる性交についての記述はまったくない。というのも、日本の教育課程では、中学1年生のときに、成長に伴い男女の体がどのように成熟していくかや...
人生儀礼

妊娠と出産

俗に赤ちゃんが誕生するまでの期間を昔から「十月十日(とつきとおか)」と言われてきました。実際の人の妊娠期間は平均266日位といわれています。WHO(世界保健機構)の指針によると、最終生理日から280日とされていますが、個人差があります。基本...
人生儀礼

人生儀礼とは

人生儀礼とは、人が生まれてから死ぬまでの一生の間の成長過程で、節目節目を迎えて、次の段階の新しい意味を見直し、考える儀式のことです。昔から行われてきた神事が本来の人生儀礼ですが、入学や卒業など神事とは直接関わりないものも、現代社会で生活する...
気まぐれ草子

天国と地獄の話

天国と地獄の話はじめに 「天国と地獄」は、誰も経験したことのない死後の世界の話として、怖れられ、語り継がれてきた。誰も本当のことは分からないからこそ、さまざまに語り継がれてきた。全く正反対にすら見えるほどの、極端な違いがある場合が少なくない...